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Azabu Foods
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Azabu Foodsが生まれた理由。Umami Everythingは、まだ始まり。

Azabu Foods・初掲載日

事業を始めることは、商品を発売するだけではありません。市場にまだ足りないものを見つけ、自分が信じられるものをつくり、その価値を人に伝えていくことです。

私にとって、その歩みがAzabu Foodsにつながりました。本物の、質の高い日本の味を、親しみやすく、わくわくする形で米国へ届けたい。何より、深く豊かなうまみとともに。その最初の一歩が、Umami Everythingです。

なぜ、Azabu Foodsなのか

東京・麻布十番のスーパーの店先。買い物客が行き交う街並みのモノクロ写真
麻布十番の成城石井の店先。

Azabu Foodsは、ブランドを立ち上げようと思うずっと前から続く、私の歩みを映した名前です。東京に移り住んだとき、麻布は、この街の食文化とのつながりを初めて強く感じた場所のひとつでした。

昔からの伝統と、新しい料理の発想が混ざり合う街。何代も変わらぬ味を守る小さなラーメン店があり、数ブロック先には日本料理の可能性を広げるミシュラン掲載店がある。そんな場所です。

麻布の歴史は深く、江戸時代(1603〜1868年)にさかのぼります。¹ 商人や職人、海外からの交易者が集まり、文化が交わり、手仕事が育ち、食の伝統が形づくられてきました。今も、歴史ある寺院の隣に高級店があり、ビルの陰には家族経営の味噌店、地元の市場には代々磨かれた食材が並びます。

その精神を、Azabu Foodsに込めたかったのです。伝統と革新をつなぎ、私と同じように食や味を愛する人へ、日本の魅力を届ける。麻布は場所であると同時に、過去への敬意、ものづくりへの情熱、進化を続ける姿勢を表すもの。それこそが、Azabu Foodsの目指すところです。

試作キッチンのカウンターに置いたAZABUの瓶と、青白の器に盛ったソース
試作を重ねたUmami Everything。

Umami Everythingの誕生

何年も味わい、試し続ける中で気づいたことがあります。うまみは、まだ十分に理解されていないということです。

日本でうまみは、単なる流行語ではなく料理の土台です。味噌汁にほっとし、醤油を少し加えただけのご飯をおいしいと感じ、丁寧に引いただしに、一つの食材だけでは出せない奥行きを感じる。その理由です。

一方、米国では、味を組み立てる基本というより、流行として扱われがちです。MSGについての議論に結びつけられたり、料理にどう生かせるかが伝わらない曖昧な言葉になったり。その状況を変えたいと思いました。

Umami Everythingは、名前のとおり、豊かで力強いうまみを一瓶にしたもの。日本の味をヒントに、深いコクと少しの辛さ、幾重もの味わいを備えた万能調味料です。味噌、たまり醤油、唐辛子、そして少しのひらめき。簡単で、いろいろ使えて、また食べたくなるものを目指しました。

かけても、混ぜても、漬け込んでも。何に使っても、もっとおいしく。手軽にうまみを加える商品はほかにもありますが、これは丁寧につくられた日本の素材が土台です。うまみには、それだけの手間をかける価値があると思うからです。

忘れられない、米国での初披露

Umami Everythingを米国で紹介することは、単に商品を売ることではありませんでした。料理学校で学んだことから、日本で食品ブランドに携わった年月まで、これまでの経験を形にすることでした。

キッチンで鍋の中の具材を混ぜ、Umami Everythingの試作に取り組むBrendan
Umami Everythingの原材料の組み合わせを試しているところ。

最初の大きな試験の場は、ラスベガスのWinter Fancy Food Show。Startup CPGのエリアに立ち、小売店や流通業者、食品業界の方々が初めて一口食べる姿を見て、うれしい発見がありました。

ラスベガスのFancy Food Show 2025の看板前で、商品を手にするBrendan
ラスベガスのFancy Food Show 2025でUmami Everythingを紹介。

伝わったのです。Umami Everythingを口にした人が、私のやりたかったことをすぐに理解してくれました。ただの調味料ではなく、本格的で複雑なうまみを、家庭でもプロの厨房でも、それぞれの方法で手軽に使えるものとして。

米国で紹介し始めて間もなく、こんな感想も届きました。

「Umami Everything、感動するほどおいしかった!!! バケツいっぱい欲しいくらい。豆腐丼の漬けだれ兼ソースに使って、仕上げにもかけました。風味が豊かで、辛いけれど辛すぎない。本当にすごい。うまみが何層にも重なっていました。」

まさに、それを目指していました。

これは、まだ始まり

Azabu Foodsが目指すのは、一つの商品だけではありません。日本には、国境を越えて届けたい、すばらしい手仕事の食材、小さな生産者、食の新しい発想がたくさんあります。その味、技術、物語を米国へ紹介したいのです。

日本の食を前に進める農家、職人、食材のつくり手と直接つながり、取り組んでいく。だから、Umami Everythingは最初の一歩です。

次は何か。もっと多くの商品、もっと多くの味、もっとうまみを。もっと、いろいろなものを。これからの歩みも、ぜひ見守ってください。Umami Everythingには、まだまだ続きがあります。

参考リンク

¹ 麻布の商業史・江戸時代の発展:Wikipedia。² 麻布の現在の食文化・ミシュラン掲載店:ミシュランガイド東京。

Wikipedia / Michelin Guide Tokyo
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